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2020.11.09

インタビュー

音楽ユニット アルケミスト

離れて気づく、ふるさとの良さ

 宮崎市田野町出身のこんやしょうたろうさん(ボーカル)と神奈川県出身の井尻慶太さん(ピアノ)による2人組音楽ユニット「アルケミスト」。1997年の結成以来、全国各地でのライブや童謡コンサート、学校公演を行っているほか、CMソングなども手掛けています。また来年開催される「国文祭・芸文祭みやざき2020」の広報アンバサダーに就任し、大会イメージソングの制作・歌を担当。さらにUMKの「火曜ゴールデン よかばん!!」にもレギュラー出演するなど、多方面で活躍中のお二人に話を聞きました。
ーこんやさんは、小学2年生から19歳まで宮崎で暮らしていたということですが、どんな子どもでしたか?
「とにかく歌うことが大好きで。田野小学校では合唱部に入って楽しく歌っていました。中学時代は合唱部がなかったので陸上部だったんですけど笑。でも思春期になると、家族や親戚など人が常に近くにいる環境が煩わしくなってしまったんです。歌手になりたいという夢と都会への憧れも相まって、早く宮崎を離れたいと思っていました」。
ー上京してから気づいた宮崎の良さはありますか?
「大学生活や人間関係に疲れてしまって、『ちょっと帰ってもいい?』と実家に電話をしたことがあったんです。するとあんなに煩わしいと思っていた家族や親戚、先生、友達まで『いつでも帰っておいで、待っちょるよ』と言ってくれて。本当に救われましたね。実はとてもいいところに住んでいたんだと、離れて初めて気づきました。これまでずっと東京にいることで、宮崎を捨てたという負い目もあったのですが、今は宮崎出身であることが自慢ですし、誇りに思っています」。
ー宮崎の若者へメッセージを。
「歌手になりたいと思う一方で、無理だろう、どうせ失敗するだろうと勝手に決め込んでいました。でも失敗を恐れて行動しないのが一番ダメ。失敗したら、また考えて動けばいいんです。そして進学や就職で県外に出たとしても、いつでも宮崎は『おかえり』って、両手を広げて迎えてくれますよ!」

実は、競泳で東京パラリンピック出場を目指しているというこんやさん。アーティストとアスリート、両方の今後の活動にも注目です!

若者は大人に反発して当たり前!

ー井尻さんは、これまで宮崎はあまり縁がなかったのでは?
「そうですね。こんやさんの故郷という認識しかなくて。ですが1年前に『よかばん!!』のレギュラーになってから、月2回はロケで来るようになりました(現在はコロナの影響で中断)。各地を訪れる中で、宮崎の自然の素晴らしさ、食べ物のおいしさを実感しましたね。特に都井岬の眺望は印象に残っています。チキン南蛮や地鶏など宮崎名物はもちろんですが、実はエスニック料理もレベルが高いんですよ!」
ーアルケミストの今後の音楽活動について教えてください。
「これまで全国300校以上の小学校を訪れ、自分たちの演奏を聞いてもらったり、事前に送った曲を練習してもらい、一緒に歌ったりしてきました。しかし今はそういった活動ができない状態です。リモートでも行っていますが、やっぱり学校で子どもたちと一緒に歌うという喜びを味わいたいですね」。
ー宮崎の若者にメッセージを。
「若者は大人の言うことに反発して当たり前。何を言われようとやりたいようにやる!一生懸命にやる!若いうちはそれでいいんです。いつか『あんなこと言われたなぁ』と思い出す時がくると思うので、大人は若者が帰れる場所をつくっておいてあげることが大事かなと思います」。

「月並みな表現ですが、宮崎は『第二のふるさと』です」と話してくれた井尻さん。焼酎は、宮崎で飲んでそのおいしさが分かったのだそう

サイン入り最新CDをプレゼント♪

ー12月にリリース予定のCDは、クラウドファンディングで制作されたそうですね?
井尻「はい。毎年童謡コンサートを行ってきたのですが、開催10年目を記念してCDを制作しました。クラウドファンディングでは、目標金額を大きく上回る支援をいただきました。今回のCDは、8曲を収録したミニアルバムを2種類、2枚同時にリリースします」。
こんや「20年近くコンサートで必ず歌っているのが、母校・田野小学校の校歌。本当に素晴らしい曲なんです。転校してきて初めて聞いた時は、感動して泣きそうになったくらい。その校歌も収録されているので、ぜひ聴いてください!」
 20do限定で、サイン入りCDを5名にプレゼント。応募はこちらから。締め切りは11月30日(月)※応募は締め切りました。

コンサートでも反響が大きい田野小学校校歌。歌うと宮崎に帰ったような感覚になるとこんやさん。井尻さんも大好きな一曲

 

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