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2021.07.19

建設業

有限会社サンエク

思ってもいなかった、
建設業で職人になる!

 学生時代は田野町の演習林でひたすら樹木の名前を覚えたり、木材の強度を測ったりと地味な学生生活を送っていました。農業土木の授業で測量も経験しましたが、仕事にしたいと考えたことはなく、やりたいことが見つからないまま就活に突入。参加した合同企業説明会で出会ったのが有限会社サンエクの白川社長でした。サンエクは、エクステリアといって住宅の外構やガーデン、駐車場の設計・施工を手掛ける会社です。社長の話しで印象的だったのは、建設業界で働く一流の職人仕事の素晴らしさ、同時にその技術が職人の高齢化に伴い、継承が難しくなっていること、そしてそれがサンエク創業のきっかけになったことでした。社長の熱量の高さに私はいつの間にか引き込まれてしまいました。給与が日払いという現場が今もある中、職人を自社の社員にし、働きやすい勤務体制を確立しているところにも興味を持ち、この道に進むことを考えるようになりました。

右上:白川社長と打合せ中。サンエクは、福利厚生の充実にも力を入れており建設業界では革新的な存在。「この会社を選んだ1番の理由は、白川社長の人柄かも」(阪中さん)

良い仕事をするには、
基本の作業が大切

 今年で入社5年目を迎えます。最初は現場の整地作業や芝張り、資材運びといった土木作業を行いながら仕事の流れを学びました。整地は目立たないけれど大事な工程。土台がきれいで丈夫でなければその後の作業ができないからです。重機の操作など先輩に一から教わりながら、丁寧に仕上げることを心掛けました。入社当初は体力的にキツイと感じることもありましたが、それ以上に完成した仕事を見る喜びは格別です。現場での経験を重ね、先輩たちの技に触れるうちに「左官」(建物の壁や床、塀などを塗り仕上げる仕事)に興味が湧き、職業訓練校にも通い始めました。目標は、国家資格の左官技能士2級取得。現場と学校の両立は大変なときもありますが、先輩に「よくやった」と仕事をほめてもらって、うれしかった思い出が、私の力になっています。もっと経験を積んで、いつか私も後輩にそんな言葉を掛けられるようになりたいです。

「設計にも興味があるが、外の仕事が向いているみたいです」(阪中さん)慣れている作業も気を抜かず一生懸命取り組む

建設業を「憧れ」の仕事に。
従業員みんなの願い

 この業界に入って気付いたのは、プロの仕事はすごい!ということ。建物は、機械だけで造れるものではありません。細かな手仕事があって完成します。中でも左官は何週間かで身に付く技術ではなく、何年も努力を重ねて覚える仕事。ベテラン職人の技は、左官を知らない人でもほれぼれすると思うので、ぜひ一度見てほしいです。私も、いい仕事をして子どもが憧れるような一流の職人になれるよう、これからも頑張ります。プライベートではインドア派なので、休日は家からほとんど出ずにゲームをしたり、好きなお酒を飲んだりしています。肌は日焼けしていますが「仕事焼け」です(笑)。

宮崎市内でも「頑張っている会社」と評判のサンエクは、仕事の依頼が絶えないのだとか。「もっと人手が欲しい」と阪中さん

 

阪中 楽(さかなか がく)
【プロフィール】
平成5年生まれ。沖縄県出身。宮崎大学農学部卒。
平成28年入社。

有限会社サンエク
【会社概要】
業種:建設業
設立年月:1999年6月
所在地:宮崎市高岡町高浜331-2
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