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誰かのために自分ができる「やりたいこと」を追求して

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宮崎県立看護大学 看護科 福川 祐慈さん

ドラマをきっかけに消防士に憧れ、今は人命救助の専門部隊「レスキュー隊」を目指し勉強に励む、福川祐慈さん。宮崎県立看護大学に通いながら身体や疾患、ケアについて知識や技術を身につけながら、プライベートでは経営や経済など幅広い知識を積極的に学んでいます。これまでの経緯や今の学び、これからの目標について伺いました。

幼いころから憧れた消防の世界。レスキュー隊を目指すまで

インタビュー風景の画像

自己紹介をお願いいたします!

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福川 祐慈(ふくがわ ゆうじ)宮崎市出身、2000年生まれの22歳です。
日向学院中学校・高等学校を卒業後、今宮崎県立看護大学に通っています。

消防特別救助隊、通称「レスキュー隊」になることを目標に、人の身体や疾患やケアの方法についてなどを学んでいます。

レスキュー隊とはどんなお仕事ですか?

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人命救助活動を主要な任務とする、消防の専門部隊のことを言います。

まず消防の採用試験に合格し、消防士になります。その中で、選抜試験を突破して初めて「レスキュー隊」として配属されます。人命救助のスペシャリストで、災害現場や交通事故などの際に、宮崎空港から救命ヘリで飛び、真っ先に救助に入ります。

強靭な体力と精神力、高度な知識と技術が求められるお仕事です。

消防士やレスキュー隊になりたいと思ったきっかけは何だったのでしょうか?

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最初のきっかけはドラマでした。

「海猿」という海上保安官の中の人命救助のエキスパート「潜水士」に関するドラマがあったのですが、それを観たことがきっかけで、幼い頃からずっと人命救助をしたい、消防士になりたいと憧れるようになりました。6歳のころに書道で自分の夢を書くことがあったのですが、そのときにはもう「消防士」と書いていましたね。

あとは、小学4年生のとき、遊んでいた公園の近くで火事が起こったんです。一緒に遊んでいた友達は皆「やばいね…」と驚くばかり。私はすぐに周りの大人を呼びに行き、火事だと必死に伝えました。

大人からは『子どもだから下がっていて』と言われ何もできずにいると、消防士が到着。果敢に現場に飛び込む姿を見て、一層なりたいと思うようになりました。

真っ先に現場に飛び込むお仕事、かなりリスクも伴います。
怖くはないのでしょうか?

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怖さよりも、誰かを助けたいという思いが強いですね。警察よりも真っ先に現場に向かい、最初に人助けができる。リスクはもちろん大きいですが、その分やりがいも大きいと考えています。

私は、デスクワークが苦手で、長時間座って同じ作業をするということが難しい。だからこそ、興味のある分野で身体を動かしながら、自ら積極的に動いていけるような環境に身を置きたいんです。

興味のあることをとことん調べる。客観的な視点を大事に

福川さんは、消防や医療についてだけでなく、
経営や経済についても自分で勉強されているそうですね。

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そうですね。20歳のときに、人生設計を考えたんです。そのときに、仕事だけでなく、結婚や子どもについても考えました。そこで、今の日本経済への危機感、ひとつの仕事だけで生きていく不安を覚え、幅広い知識をつけようと思ったんです。

経済・哲学・株・経営・税金など、幅広いジャンルの本を1日2〜3時間ほど読むようになりました。疑問に思ったらすぐに調べ、調べる中でまた疑問がでたらまた徹底的に調べる。そうすることでストーリーとして理解できるようになり、物事を客観視できるようになりました。

看護の勉強にも近いものがあります。

それはどういったことでしょうか?

実習の様子の画像
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今実際の病院で実習をしているのですが、患者さんの一つの疾患の原因を追求していくと、その方の生活習慣が要因だったりします。

また、個々の生活の特性に合わせて対応が必要で、家と病院という環境の違いも考慮し、分析しながら、関わっていくことが大事なんです。

実際の看護経験が少ないと対応がなかなか難しいかと思いますが、
どのように解決しているのでしょうか?

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自分自身で解決できないとなった際には、先生や友人に相談したり、LINEの看護系のグループに相談するなど、誰かに聞くようにしています。

今は、Instagramで看護系の情報が発信されていたり、webサイトで専門職のQ&Aサイトもある。情報を収集しようと思えば、色んな手段があるので活用しています。

気軽にチャレンジして、トライアンドエラーで!楽しい人生を

今後の目標を教えて下さい。

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まずは、大学を卒業して、消防士試験に合格することが直近の目標です。そして、多くの人を助けたい。

そんな中で、消防士だからこその様々な課題に直面するかと思います。もし消防士やレスキュー隊以外の形で解決を図れそうだったら、起業にもチャレンジしたいと思っています。消防と医療を繋ぎ、より人を助けられるような組織や機関を作っていきたいなと思っています。

最後に、宮崎の若者へメッセージをお願いします。

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「やりたいことはなにか」と大人に問われても「正直、やりたいことがない」という方も多いと思います。であれば、少しでも心が動くことに気軽にチャレンジしてみて欲しいです。

とにかくトライアンドエラーです!まだまだ私達は若い。失敗してもいくらでも取り返しがつきます。私自身、幼いころにやっていた日本舞踊を21歳で再開しました。

福川さん、日舞の様子の画像
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実家は、曾祖母の代から呉服店を営み、祖母の代から日本舞踊を教えています。部活の関係もあり辞めていたのですが、再度始めてみました。日本文化の繊細さや奥深さを、学校の歴史で習う以上に体感しています。

他人から言われたことではなく、自分がやりたいと思えることをやってみる。一人が難しかったら、友達とやってみる。そうすることで、最終的に「これが自分のやりたいことだ」ってなるんじゃないでしょうか。何事も、挑戦することが大事だと思います。