働く若者の
交流の場
宮崎市の「青少年プラザ」という施設を知っていますか?ここは、働く青少年の皆さんが、趣味やスポーツなどを通して楽しく交流できる場所。宮崎大宮高校・宮崎東高校に隣接していると聞けば、分かる人も多いのではないでしょうか。平成23年10月に北部老人福祉センターとの複合施設としてオープンし、今年で10年を迎えました。
施設は、調理実習室や音楽室、会議室などのほか体育館も併設しており、さまざまな利用が可能。年齢や居住地を問わず誰でも借りることができます。また月〜金の19時から開かれている各種講座も大きな魅力。ヨガや卓球、ソフトバレーなどのスポーツ系をはじめ、料理やフラワーアレンジ、ギターなどの趣味系、語学やペン字、資格などの実用系など多彩です。
さらに家庭や職場での人間関係や生活上の悩みなどに産業カウンセラーが応じる「こころナビゲーション」も無料で行っています。
定期講座・短期講座、「こころナビゲーション」はいずれも宮崎市在住または在勤の15〜40歳の人が対象(学生不可)
趣味や仕事に対応した
実はとても“使える”施設
オープン時からのスタッフで、今年4月から所長を務める岡本裕子さんにこの10年を振り返っていただきました。「長いようであっという間でした。当初は施設利用の申し込みが少なく、チラシを作成してほかの施設に置かせてもらったことも。現在は、時間によっては駐車場が満車になるほど利用が増えました。バレーボールやコーラスなどのサークル活動や調理実習、企業の会議や面接・説明会などいろんな使い方をしていただいています」。
また年2回、前期と後期に分けて行われる定期講座は、定員オーバーで抽選になることも多かったそう。「特にフィットネス系や料理は大人気でした。受講料は無料ですし(材料費・教材費は別途)、開始が19時からなので仕事の後に受講できるというのも人気の理由の一つだと思います」と岡本さん。現在はコロナの影響もあり、講座によっては定員を減らしたものもあるそうですが、おおむねどの講座も定員に達しているそうです。
「コロナで休館中の間に、館内の本を集めて図書室を作りました」(岡本さん)。ペットボトルのキャップを回収してポリオワクチンを支援する取り組みも利用者から好評だとか
スキルアップや
出会いのきっかけに!
「施設の利用者や講座の受講生は、とても前向きで明るい人が多いです。ここでリフレッシュして、仕事を頑張るという風に生活にメリハリをつけている姿を見て、私たちスタッフも元気をもらっています」と岡本さん。一つの講座をずっと続けている人や、複数の講座を掛け持ちしている人もいて、受講生からは「楽しい」「内容が充実している」といった声が聞かれるそう。なんと受講生同士で結婚したという、うれしい報告もあるそうです。
「講座の内容は、その時々で人気のものを選んでいます。中でも調剤薬局事務の資格が取れる講座は、実際に技能認定試験に合格して薬局に就職しますという人がいました。これからも多くの若い人たちに喜んでもらえる施設を目指し、宮崎の将来を担う人材を育んでいけたらと思っています」。
明るいスタッフの皆さん。左から副責任者の宮本由美さん、事務員の上野真稔さん、所長の岡本さん、保健師の甲斐三奈さん
Vol.2では受講生の声を紹介します。
■宮崎市青少年プラザ
宮崎市神宮東1-2-27
☎︎0985-24-9138
公式ホームページはこちら