決意や夢を胸に
新たな門出を祝う

　久峰中学校区の成人式は1月10日（月・祝）に開催されました。会場の佐土原総合文化センターには、振袖やスーツ姿の新成人110人が集まり、華やかな雰囲気に。式では、新成人10人が色紙を手に壇上に立ち、「努力・感謝・笑顔を忘れない大人になりたい」「つながりを大切に、責任ある行動をしたい」など今後の抱負を発表しました。最後に新成人を代表して、田代真人さんが「20年間、多くの人に支えてもらい感謝の気持ちでいっぱいです。置かれている立場は違いますが、それぞれの夢に向けて一歩ずつ歩んでいるところだと思います。私も看護師になるという夢を実現し、誰かの支えになれるよう精進していきます」と述べました。

①感染症対策で、式は新成人のみの参加に　②中学時代の写真が次々と映し出され、歓声が上がった　③決意や思いを色紙に込めた「新成人のことば」　④自分で考えたという感謝のことばを述べる田代さん

自分たちの成人式を
自分たちで盛り上げる

　成人式の開催にあたっては、広瀬西と広瀬北の地域づくりの皆さんを中心に学校の先生や保護者のほか、新成人の代表6人を加えた約30人で準備を進めてきました。昨年12月に開かれた実行委員会には、前田すずさん、吉田環希さん、黒木菫さんの3人が出席。実行委員になったきっかけを聞くと、「同じく実行委員の栁井くんに誘われて」（前田さん）、「自分から立候補しました」（吉田さん）、「友達に頼まれて」（黒木さん）とさまざま。3人とも成人式を盛り上げようと、同級生に積極的に連絡をとっていたそう。「当たり前のことだと思っていた成人式が、昨年はコロナ禍で中止になったので、開いてもらえるだけでうれしいです」と口をそろえて話していたのがとても印象的でした。

この日は前日のリハーサルや当日のタイムスケジュール・役割分担などの確認を行った。写真右下は、左から前田さん、黒木さん、吉田さん

成人式を終えて
実行委員コメント

　新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、広瀬北小学校の合唱や広瀬西小学校の臼太鼓踊り、久峰中学校吹奏楽部の演奏のアトラクションは中止に。黒木さんは「私も吹奏楽部で、毎年成人式で演奏していました。聴く側になり楽しみにしていたので残念でした」。

スライドショーを作成した栁井健太朗さん「写真を集めるのに苦労しました。みんなが見て喜んでくれていたのでよかったです」

1月1日に20歳になった吉田さん「ちょっとしたことでも見て見ぬ振りをせず、さっと手を差し伸べられるような大人になりたいです」

宮崎県立看護大学で学ぶ前田さん「実行委員をやってよかったです。懐かしい友達にもたくさん会えました」

4月から宮崎市内の美容室に就職が決まっている郡司葉月さん「司会という大役で緊張しましたが、思い出に残る経験ができました」

代表で感謝のことばを述べた田代さん「看護師を目指すきっかけとなった叔母に追いつけるよう、国家試験も頑張ります」

コロナ禍の中、無事に成人式を終えた皆さんの、さらなる飛躍に期待しています！

左から栁井さん、黒木さん、郡司さん、前田さん、吉田さん、田代さん

取材協力
■佐土原総合文化センター
宮崎市佐土原町下田島20527番地4
☎︎0985-72-2998