市街地を活性化しよう!
「高校生商店街」
11月3日、若草通商店街アーケードで、「第8回高校生商店街」が開催されました。これは、宮崎市商店街振興組合連合会が主催する地域のにぎわい創出事業の一つで、宮崎商業高校の3年生が、課題研究授業として毎年参加しています。「中心市街地を活性化させ、私たちの故郷宮崎をよりよい街にしたい、貢献していきたい」という目標を掲げ、今年もさまざまな取り組みにチャレンジしました。当日は、自身が開発や仕入れに関わった商品を販売したほか、まちなかボランティア体験を実施。20doでは今回、この「まちなかボランティア」に密着。計画を立てた高校生と参加した中学生それぞれを取材しました。
左:高校生商店街の様子。お祭りのようなにぎわい 右:ステージでは、宮商レンジャーのショーやバンド演奏が行われた
街ににぎわいを出すには
環境改善から!
今回「まちなかボランティア」を中心になって企画した宮崎商業高校3年の山本愛実さんと後藤由喜さんに話を聞きました。「将来は宮崎で働きたいと思っていることもあって、『環境』という視点に着目しました。まちなかの環境を良くすれば人が集まり、活性化するのではと考えました」と山本さん。「“まちなか”になじみがない中学生に街を知ってもらうことも、活性化には大切だと考えました。そこでゴミ拾いをしながら、気に入った場所の撮影もしてもらうというアイデアを取り入れました」と後藤さん。中学生にまちなかを知ってもらうという今回の企画は、商業高校で初の試みだったのだそう。
左上:市の職員や先生を交えて打ち合わせ 左下:当日は、中学生と一緒にゴミ拾い 右上:まちなかボランティアの参加者全員でパチリ 右下:参加した中学生の一人平原薫さん
ゴミ拾いをしながら
まちなかの現状を知る
当日参加した中学生は20人。5班に分かれ、高校生は各班に1人ずつ運営スタッフとして入りました。半日のボランティアが終わると、班ごとに撮影したお気に入りスポットの写真を集め、1番良いと思う写真を投票で選びました。参加した広瀬中学校3年の平原薫さんは「ボランティアに興味があり、高校生との交流ができると聞いて参加しました。ゴミ拾いでは、想像以上にタバコの吸い殻が落ちていたことに驚きました。でも、予想以上に街に活気があってうれしかったです。学校行事でもゴミ拾いを企画したい」と語ってくれました。参加者は、さまざまなことを考えるきっかけになった一日になったようでした。
全5班の中で、もっとも評価を集めた別府街区公園周辺を担当した班の写真
班によってまちなかの切り取り方が違うのがおもしろい。歩いて写真を撮影したことで新たな発見があったそう
取材協力
宮崎商業高校
☎22-8218
宮崎市教育員会 生涯学習課
☎85-1834