企業見学ツアーで伝えたい
宮崎の仕事
宮崎駅前、アミュプラザみやざきのオフィスフロアにあるIT関連会社(株)クラフ。今回、宮崎南高校の要請を受けて、企業見学ツアーを行いました。同社は、ウェブアプリケーションやスマートフォンアプリに対して、ハッカーから攻撃されても大丈夫か、抜け穴はないかといった、脆弱性診断をするのが主な仕事です。社長の藤崎将嗣さんはツアーを受け入れた理由について「私の頃は、IT企業の職場体験なんてなかった。だからこそ今の学生さんには、こんな仕事が宮崎にもあるんだと積極的に知ってもらいたかったんです」と教えてくれました。
「ツアーの受け入れはまだ始めたばかり。今後できるだけ歓迎したい」と藤崎社長
学生と企業の交流で
見える世代間ギャップ
企業見学ツアーには、宮崎南高校の生徒5人が参加。藤崎社長による会社の説明からスタートしました。約130人の社員のうち4分の3は在宅勤務、また未経験者を積極的に採用して、IT人材を地方から輩出したいという思いで会社を設立したことなど、社長の話に5人は熱心に耳を傾けていました。そしてオフィスの中を案内してもらった後、セキュリティ診断ではどんなことをしているのか、簡単な体験講座がありました。「httpのことなど高校生と話すと、パソコンに触ることなくスマートフォンで育った世代なんだなと感じます。セキュリティのポイントなどギャップがありますね。5年後に入社したいという声があったのがうれしかったです」と藤崎社長は話してくれました。
宮崎のIT企業の現場や仕事の状況を聞き、実際に体験した5人。それぞれ興味津々といった様子
地元には多くの
IT関連会社がある!
今回ツアーに参加したのは、米原寛登さん、神河悠真さん、宮永慎之助さん、山下蓮太朗さん、中島幸希さんの5人。ツアーをお願いすることになった動機を米原さんに聞きました。「『総合的な探究の時間』の授業で、人材育成を探究テーマにしました。学校と企業が協力し、欲しい人材などの情報が集まるウェブサイトがあれば良いのではという仮説を立てました。その検証で市の工業政策課を訪ねた際に20doというサイトを知り、そこから今回のツアーがかないました」(米原さん)。また神河さんは「宮崎にIT企業がたくさんあると今回初めて知りました。見学したことでどんな仕事か分かり、経験がなくても入れるという話に興味がわきました」と教えてくれました。高校生に市内の企業を知ってもらう良い機会になりました。
左:米原寛登さん 右:神河悠真さん
取材協力
■株式会社クラフ
宮崎市老松2-2-22JR宮交ツインビルオフィス10F
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