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人と動物が幸せに 暮らせるまちにのイメージ画像

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2021.11.05

生活情報

人と動物が幸せに 暮らせるまちに

無料ドッグラン併設、
気軽に訪ねて

 皆さんは清武町にある「みやざき動物愛護センター」という施設を知っていますか?犬や猫とその飼い主が幸せに暮らせるよう手助けをする施設で、今年開所5年目を迎えます。スタッフで獣医師の矢野尚子さんにセンターを案内していただきました。「ここでは、犬や猫の保護をはじめ、飼い犬の登録や狂犬病予防接種の案内、子犬のしつけ教室などを行っています。屋根付きのドッグランは平日なら誰でも無料で利用OK。犬や猫を飼っていない人もぜひ気軽に来てください」。お弁当を持って愛犬をドッグランで遊ばせ、のんびり過ごす人もいるそう。

「犬を迎えるときの手続きを忘れずに。猫も予防接種や定期健診を受けましょう」(矢野さん) 右上/ドッグラン 右下/譲渡を待つ犬たちには、それぞれスタッフが愛称を付けている

保護した犬・猫の
居場所を見つける

 センターの重要な役割のひとつが、保護された犬や猫を新しい飼い主へつなぐこと。「殺処分ゼロが目標です。保護した犬や猫の健康と安全を確保して、治療が必要ならば可能な限り対応し、新しい居場所が見つかるまでお世話します」(矢野さん)。施設には、犬・猫を150匹ほど収容でき、診察室や治療・去勢・避妊手術を行う手術室も完備。スタッフが365日世話に当たります。毎週日曜日には保護団体なども含めて譲渡会を開催し地道な活動を続けた結果、殺処分される犬・猫の数は激減。昨年の犬の殺処分は1件でした。

宮崎県内の殺処分数は九州で2番目に少ない(※)。右上は、最長居住犬の「クルミ」※環境省統計資料「犬・猫の引き取り及び処分の状況」(令和元年度)より 右下/日曜日の譲渡会のようす

身近な命を大事に
最後までお世話を 

 センターでは、自治会などからの申請を受けた『地域猫』の去勢や避妊手術も行っています。地域猫とは、野良猫の数を増やさないないよう、食事・排せつ場所を自治会などで決め、地域住民が世話をする猫のこと。近年、野良猫対策として注目されています。最後に、矢野さんからペットの飼い主になる人にメッセージです。「犬や猫の寿命は約15年です。その間、自分の生活に変化があってもお世話できるかよく考えてください。保護される犬・猫の多くは、人の都合で手放されています。まずは目の前の命を大切にしてくださいね」。  

譲渡を待つ猫たち。「地域猫は、自治会などが管理しています。他の猫を呼び込まないよう個人的な餌やりは厳禁です」(矢野さん)

 

取材協力
■みやざき動物愛護センター
宮崎市清武町木原4543-8
☎︎0985-85-6011
10eisei@city.miyazaki.miyazaki.jp

●犬・猫の保護情報
https://www.city.miyazaki.miyazaki.jp/life/pet/protection

●YouTube【宮崎市公式チャンネル(miyazaki city channel)】では定期的に保護犬、猫の情報をUP中!